どもどもKemmyです。
情報処理試験の中でも人気のある「システムアーキテクト試験」。
私は平成29年にシステムアーキテクト試験に一発合格しました。
他にも、ITストラテジストやプロジェクトマネージャーも一発で合格しています。
そんな私がシステムアーキテクト試験に一発でかつ省エネで合格する方法をご紹介します。
目次
システムアーキテクト試験はどんな試験か?
参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
1.対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組込みシステム・IoTを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者。
2.業務と役割
〔情報システム〕
情報システム戦略を具体化するための情報システムの構造の設計や、開発に必要となる要件の定義、システム方式の設計及び情報システムを開発する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1) | 情報システム戦略を具体化するために、全体最適の観点から、対象とする情報システムの構造を設計する。 |
(2) | 全体システム化計画及び個別システム化構想・計画を具体化するために、対象とする情報システムの開発に必要となる要件を分析、整理し、取りまとめる。 |
(3) | 対象とする情報システムの要件を実現し、情報セキュリティを確保できる、最適なシステム方式を設計する。 |
(4) | 要件及び設計されたシステム方式に基づいて、要求された品質及び情報セキュリティを確保できるソフトウェアの設計・開発、テスト、運用及び保守についての検討を行い、対象とする情報システムを開発する。 なお、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの固有技術については、必要に応じて専門家の支援を受ける。 |
(5) | 対象とする情報システム及びその効果を評価する。 |
〔組込みシステム・IoTを利用したシステム〕
組込みシステム・IoTを利用したシステムの要件を調査・分析し、機能仕様を決定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様を取りまとめる業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1) | 組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画・開発計画に基づき、対象とするシステムの機能要件、技術的要件、環境条件、品質要件を調査・分析し、機能仕様を決定する。 |
(2) | 機能仕様を実現するハードウェアとソフトウェアへの機能分担を検討して、最適なシステムアーキテクチャを設計し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様を取りまとめる。 |
(3) | 汎用的なモジュールの導入の妥当性や開発されたソフトウェア資産の再利用の可能性について方針を策定する。 |
3.期待する技術水準
システムアーキテクトの業務と役割を円滑に遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。
〔情報システム〕
(1) | 情報システム戦略を正しく理解し、業務モデル・情報システム全体体系を検討できる。 |
(2) | 各種業務プロセスについての専門知識とシステムに関する知識を有し、双方を活用して、適切なシステムを提案できる。 |
(3) | 企業のビジネス活動を抽象化(モデル化)して、情報技術を適用できる形に再構成できる。 |
(4) | 業種ごとのベストプラクティスや主要企業の業務プロセスの状況、同一業種の多くのユーザ企業における業務プロセスの状況、業種ごとの専門知識、業界固有の慣行などに関する知見をもつ。 |
(5) | 情報システムのシステム方式、開発手法、ソフトウェアパッケージなどの汎用的なシステムに関する知見をもち、適切な選択と適用ができる。 |
(6) | OS、データベース、ネットワーク、セキュリティなどにかかわる基本的要素技術に関する知見をもち、その技術リスクと影響を勘案し、適切な情報システムを構築し、保守できる。 |
(7) | 情報システムのシステム運用、業務運用、投資効果及び業務効果について、適切な評価基準を設定し、分析・評価できる。 |
(8) | 多数の企業への展開を念頭において、ソフトウェアや、システムサービスの汎用化を検討できる。 |
〔組込みシステム・IoTを利用したシステム〕
(1) | 組込みシステム・IoTを利用したシステムが用いられる環境条件や安全性などの品質要件を吟味し、実現すべき機能仕様を決定できる。 |
(2) | 対象とするシステムの機能仕様に基づき、ハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを設計し、それぞれの要求仕様としてまとめることができる。 |
(3) | リアルタイムOSに関する深い知識と汎用的なモジュールに対する知識を有し、システムアーキテクチャの合理的な設計、ソフトウェア資産の再利用可能性の検討、適切な活用ができる。 |
4.試験時間・出題形式・出題数(解答数)
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後Ⅰ | 午後Ⅱ | |
---|---|---|---|---|
試験時間 | 9:30~10:20 (50分) |
10:50~11:30 (40分) |
12:30~14:00 (90分) |
14:30~16:30 (120分) |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) |
多肢選択式 (四肢択一) |
記述式 | 論述式 |
出題数 解答数 |
出題数:30問 解答数:30問 |
出題数:25問 解答数:25問 |
出題数:4問 解答数:2問 |
出題数:3問 解答数:1問 |
5.合格率
過去の合格率は12.5%~15.3%になります。
合格率だけで見ると、他の試験と大きく変わらず、それ程高難度には見えないかもしれません。
ただ、受験者の多くが仕事でプロジェクト業務に携わっており、受験する人のレベルが高めであります。
年度 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 (受験者比) |
合格率 (応募者比) |
---|---|---|---|---|---|
平成21年秋期 | 13,056人 | 8,395人 | 1,112人 | 13.2% | 8.5% |
平成22年秋期 | 12,553人 | 8,167人 | 1,022人 | 12.5% | 8.1% |
平成23年秋期 | 9,954人 | 6,509人 | 966人 | 14.8% | 9.7% |
平成24年秋期 | 9,901人 | 6,683人 | 965人 | 14.4% | 9.7% |
平成25年秋期 | 9,346人 | 6,113人 | 864人 | 14.1% | 9.2% |
平成26年秋期 | 8,814人 | 5,735人 | 860人 | 15.0% | 9.8% |
平成27年秋期 | 8,181人 | 5,274人 | 697人 | 13.2% | 8.5% |
平成28年秋期 | 8,157人 | 5,363人 | 748人 | 13.9% | 9.2% |
平成29年秋期 | 8,678人 | 5,539人 | 703人 | 12.7% | 8.1% |
平成30年秋期 | 9,105人 | 5,832人 | 736人 | 12.6% | 8.1% |
令和元年秋期 | 8,341人 | 5,217人 | 798人 | 15.3% | 9.6% |
試験対策!
参考書
まずは午後の対策用に参考書を1冊購入してください。
1冊あれば十分です。おすすめは下記の参考書です。
午前Ⅰの対策
午前Ⅰは、応用情報技術者試験の午前問題、他の高度区分の午前Ⅰと同様の出題範囲です。
過去、他の区分の試験に合格していれば決して難しい問題ではありませんし、条件を満たせば免除にできます。
午前Ⅰが免除ではない場合、9:30~16:30と1日試験になります。
午後Ⅰ、午後Ⅱに集中力を残しておくためにも、免除の状態で試験に臨みたいところです。
免除ではない場合は、応用情報技術者試験ドットコム で過去問を2~3年分解いて、7割以上取れていれば問題ありません。
2~3年分解いても7割以上取れていない場合は、7割取れるまで勉強を継続してください。
午前Ⅱの対策
午前Ⅱは、システムアーキテクト試験用の選択問題になります。
参考書にも問題演習が載っていると思いますが、過去問だけ実施すれば問題ありません。
過去問はIPAのサイトなどから取得可能です。
こちらも2~3年分実施して7割以上取れていたら大丈夫です。
2~3年分解いても7割以上取れていない場合は、7割取れるまで勉強を継続してください。
ただし、試験直前も1年分やってみて、忘れていないか確認してください。
午後Ⅰの対策
高度情報試験は午後がキーポイントになります。
午後Ⅰは文章を読んで記述する問題です。
まずは参考書をしっかりと読んで、傾向と対策は一通り抑えてください。そして演習を何問か実施してください。
午後Ⅰは私は国語の問題だと思っています。
文章をいかに読み取るかだけの問題です。
答えは問題文の中にあるので、しっかりと読んで落ち着いて解くことです。
システムアーキテクトの経験がなくても文章読解能力さえあれば解けるレベルだと私は思います。
午後Ⅱの対策
午後Ⅱは論文になります。
論文なんて学生の時しか書いたことがない人がほとんどだと思います。
私はダメダメ学生だったので、学生時代もあまり経験がありませんでした。
そんな私も購入した参考書は全部読んで、傾向は理解しました。
私が重要だと思うポイントは次の3つになります。
ポイント
・文字数は必ず条件をクリアすること
・あらかじめシステムアーキテクト経験の話題を最低1つは準備しておくこと
・テーマに沿った論述をすること
文字数は必ず条件をクリアすること
私は文字数の条件は絶対にクリアするように意識しました。
クリアしないとどれくらいの減点になるのか分かりませんが、必ずクリアした方が良いと考えます。
あらかじめシステムアーキテクト経験の話題を最低1つは準備しておくこと
システムアーキテクト経験の話題を最低1つ準備してください。
経験がなくても、自分が経験したかのように準備してください。
私も当時携わっていた案件のシステムアーキテクトを自分に見立てて準備しました。
最低1つは準備することで、ある程度どのような問題がきても、応用が利かせられ、一から考えるほど時間をかけずに論述することができるようになります。
テーマに沿った論述をすること
必ずテーマとして問われていることに対して正確に論ずるようにしてください。
準備してきた話題の方が上手く書けたとしても問われていることに合っていないと絶対に合格にはなりません。
多少、強引でも問われていることに対して論じていることが重要です。
以上、これらのポイントを抑えておけば、合格率がグッと上がることでしょう!
私は実際練習では一度も論文かきませんでした。それでも合格できます。
最後に
システムアーキテクト試験は合格すれば、拍が着く資格になりますので、みなさん合格目指して頑張ってください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ではでは、Kemmyでした。
\今だけ3万円OFFキャンペーン中/
TECH::CAMPの即戦力エンジニア養成プログラム【TECH::EXPERT】
\WEB面談も実施中/
こちらもCHECK
-
【2023年最新】IT転職エージェントおすすめ比較TOP4
続きを見る