どもどもKemmyです。
情報処理試験の中でも最難関試験である「ITストラテジスト試験」。
私は平成28年にITストラテジスト試験に一発合格しました。
他にも、プロジェクトマネージャーやシステムアーキテクトも一発で合格しています。
そんな私がITストラテジスト試験に一発でかつ省エネで合格する方法をご紹介します。
目次
ITストラテジスト試験はどんな試験か?
参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
1.対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者。
2.業務と役割
ITを活用した事業革新、業務改革、革新的製品・サービス開発を企画・推進又は支援する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1) | 業種ごとの事業特性を踏まえて、経営戦略の実現に向けたITを活用した事業戦略を策定し、実施結果を評価する。 |
(2) | 業種ごとの事業特性を踏まえて、事業戦略の実現に向けた情報システム戦略と全体システム化計画を策定し、実施結果を評価する。 |
(3) | 情報システム戦略の実現に向けて、個別システム化構想・計画を策定し、実施結果を評価する。 |
(4) | 情報システム戦略の実現に向けて、事業ごとの前提や制約を考慮して、複数の個別案件からなる改革プログラムの実行を管理する。 |
(5) | 組込みシステム・IoTを利用したシステムの開発戦略を策定するとともに、開発・製造・保守などにわたるライフサイクルを統括する。 |
3.期待する技術水準
事業企画、業務改革推進、情報化企画、製品・サービス企画などの部門において、ITを活用した基本戦略の策定・提案・推進を遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。
(1) | 事業環境分析、IT動向分析、ビジネスモデル策定への助言を行い、事業戦略を策定できる。また、事業戦略の達成度を評価し、経営者にフィードバックできる。 |
(2) | 対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、情報システム戦略や全体システム化計画を策定できる。また、情報システム戦略や全体システム化計画を評価できる。 |
(3) | 対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、全体システム化計画に基づいて個別システム化構想・計画を策定し、適切な個別システムを調達できる。また、システム化構想・計画の実施結果を評価できる。 |
(4) | 情報システム戦略や改革プログラム実施の前提条件を理解し、情報システム戦略実現のモニタリングとコントロールができる。また、情報セキュリティリスクや情報システム戦略実現上のリスクについて、原因分析、対策策定、対策の実施などができる。 |
(5) | 新たな組込みシステム・IoTを利用したシステムの開発に関し、関連技術動向及び適用可能性、社会的制約・要請、知的財産などの分析結果に基づき、競争力のあるシステムを企画するとともに、付加価値、拡張性、柔軟性などを踏まえ、その展開戦略や開発戦略を策定・推進できる。 |
4.試験時間・出題形式・出題数(解答数)
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後Ⅰ | 午後Ⅱ | |
---|---|---|---|---|
試験時間 | 9:30~10:20 (50分) |
10:50~11:30 (40分) |
12:30~14:00 (90分) |
14:30~16:30 (120分) |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) |
多肢選択式 (四肢択一) |
記述式 | 論述式 |
出題数 解答数 |
出題数:30問 解答数:30問 |
出題数:25問 解答数:25問 |
出題数:4問 解答数:2問 |
出題数:3問 解答数:1問 |
5.合格率
過去の合格率は13.7%~15.4%になります。
合格率だけで見ると、他の試験と大きく変わらず、それ程高難度には見えないかもしれません。
ただ、受験者の多くが仕事でプロジェクト業務に携わっており、受験する人のレベルが高めであります。
年度 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 (受験者比) |
合格率 (応募者比) |
---|---|---|---|---|---|
平成21年秋期 | 8,322人 | 5,514人 | 754人 | 13.7% | 9.1% |
平成22年秋期 | 8,236人 | 5,413人 | 755人 | 13.9% | 9.2% |
平成23年秋期 | 7,077人 | 4,839人 | 705人 | 14.6% | 10.0% |
平成24年秋期 | 7,359人 | 5,090人 | 713人 | 14.0% | 9.7% |
平成25年秋期 | 7,117人 | 4,810人 | 677人 | 14.1% | 9.5% |
平成26年秋期 | 6,739人 | 4,466人 | 671人 | 15.0% | 10.0% |
平成27年秋期 | 6,663人 | 4,487人 | 656人 | 14.6% | 9.8% |
平成28年秋期 | 6,676人 | 4,594人 | 645人 | 14.0% | 9.7% |
平成29年秋期 | 6,984人 | 4,747人 | 700人 | 14.7% | 10.0% |
平成30年秋期 | 7,449人 | 4,975人 | 711人 | 14.3% | 9.5% |
令和元年秋期 | 7,528人 | 4,938人 | 758人 | 15.4% | 10.1% |
試験対策!
参考書
まずは午後の対策用に参考書を1冊購入してください。
1冊あれば十分です。おすすめは下記の参考書です。
情報処理教科書 ITストラテジスト 2019~2020年版
午前Ⅰの対策
午前Ⅰは、応用情報技術者試験の午前問題、他の高度区分の午前Ⅰと同様の出題範囲です。
過去、他の区分の試験に合格していれば決して難しい問題ではありませんし、条件を満たせば免除にできます。
午前Ⅰが免除ではない場合、9:30~16:30と1日試験になります。
午後Ⅰ、午後Ⅱに集中力を残しておくためにも、免除の状態で試験に臨みたいところです。
免除ではない場合は、応用情報技術者試験ドットコム で過去問を2~3年分解いて、7割以上取れていれば問題ありません。
2~3年分解いても7割以上取れていない場合は、7割取れるまで勉強を継続してください。
午前Ⅱの対策
午前Ⅱは、ITストラテジスト試験用の選択問題になります。
参考書にも問題演習が載っていると思いますが、過去問だけ実施すれば問題ありません。
過去問はIPAのサイトなどから取得可能です。
こちらも2~3年分実施して7割以上取れていたら大丈夫です。
2~3年分解いても7割以上取れていない場合は、7割取れるまで勉強を継続してください。
ただし、試験直前も1年分やってみて、忘れていないか確認してください。
午後Ⅰの対策
高度情報試験は午後がキーポイントになります。
午後Ⅰは文章を読んで記述する問題です。
まずは参考書をしっかりと読んで、傾向と対策は一通り抑えてください。そして演習を何問か実施してください。
午後Ⅰは私は国語の問題だと思っています。
文章をいかに読み取るかだけの問題です。
答えは問題文の中にあるので、しっかりと読んで落ち着いて解くことです。
ITストラテジストの経験がなくても文章読解能力さえあれば解けるレベルだと私は思います。
午後Ⅱの対策
午後Ⅱは論文になります。
論文なんて学生の時しか書いたことがない人がほとんどだと思います。
私はダメダメ学生だったので、学生時代もあまり経験がありませんでした。
そんな私も購入した参考書は全部読んで、傾向は理解しました。
私が重要だと思うポイントは次の3つになります。
ポイント
・文字数は必ず条件をクリアすること
・あらかじめITストラテジスト経験の話題を最低1つは準備しておくこと
・テーマに沿った論述をすること
文字数は必ず条件をクリアすること
私は文字数の条件は絶対にクリアするように意識しました。
クリアしないとどれくらいの減点になるのか分かりませんが、必ずクリアした方が良いと考えます。
あらかじめITストラテジスト経験の話題を最低1つは準備しておくこと
ITストラテジスト経験の話題を最低1つ準備してください。
経験がなくても、自分が経験したかのように準備してください。
私も当時携わっていた案件のITストラテジストを自分に見立てて準備しました。
最低1つは準備することで、ある程度どのような問題がきても、応用が利かせられ、一から考えるほど時間をかけずに論述することができるようになります。
テーマに沿った論述をすること
必ずテーマとして問われていることに対して正確に論ずるようにしてください。
準備してきた話題の方が上手く書けたとしても問われていることに合っていないと絶対に合格にはなりません。
多少、強引でも問われていることに対して論じていることが重要です。
以上、これらのポイントを抑えておけば、合格率がグッと上がることでしょう!
私は実際練習では一度も論文かきませんでした。それでも合格できます。
最後に
ITストラテジスト試験は合格すれば、拍が着く資格になりますので、みなさん合格目指して頑張ってください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ではでは、Kemmyでした。
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